お勉強顔

矢部太郎(カラテカ)

気象予報士試験に三度目の挑戦で合格したそうな。

平均合格率が6・2%だっていうから、

かなり難関の国家試験だよね。

この人、ホントに賢いなあ。

そういえば数年前、

テレビバラエティー「進ぬ!電波少年」の企画で

外国語の習得に才能を発揮、

スワヒリ語、モンゴル語、韓国語、コイサンマン語と

たった11ヶ月の間につぎつぎと4ヶ国語も

マスターするという離れ業を披露して

お茶の間を驚愕させたのだった。

小さな部屋にカンヅメ状態にされて、

一日三回行われる会話テストをクリアしないと

そのつど食事を抜かれるという、過酷なシステムだったっけ。

矢部クンは追い込まれながらも空腹と闘い、必死に勉強して、

難解な外国語を習得していったのだった。

だけど、一番印象的だったのは、矢部クンが

語学の習得方法そのものの試行錯誤を繰り返し、

失敗の連続の中で得たのが

「受験英語と同じやり方では全然言葉は覚えられない」

という結論だった。

学生時代英語が苦手だったワタシは考え込んでしまった。

言葉を覚えられないやり方だとすれば、

学校で教えてる英語はなんのためにやってるのだろう。

そもそもあれは、外国人とのコミュニケーションが目的ではないんだな。

結局のところ、受験で生徒間に順位や序列をつけるのが

最大の目的なんではないか。

何年もかけて英語をうんざりするほど学校で勉強したけれど、

振り返ってみたら、一度も外国人とまともな

コミュニケーションをする機会もなく

同級生たちと成績の優劣を競っただけで終わってしまった。

結果、習得したのは劣等感のみ。

そんな人はワタシだけじゃないと思う。

それに、これはなにも英語だけに限った話じゃないしね。

受験数学だろうが、受験社会だろうが

これといってその後の人生を豊かにするような学習ではなかった。

ただ、そのとき競争をさせられただけだ。

今回の気象予報士になるための勉強も

矢部クンは独自な方法論を持っているのだろうか。

お笑い芸人の余芸だと思って

無視する人も多いかもしれないけれど

矢部クンの独習は、競争主義の

画一的で硬直した学校教育のあり方に

不信感を抱いて、例えばドロップアウトした人たちに、

すごく勇気を与えたんじゃないかと思う。

勉強は学校でなくてもできるのだ!

矢部クンのお笑いコンビの名は「カラテカ」だけど

実は学習の

「カクメイカ」!




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