クロサワ顔

ヴィンセント

(トム・クルーズ)

新作映画「コラテラル」(マイケル・マン監督)を

試写会で観て来たよ。

面白かったなあ。

なにしろ、CGに頼らないのがいいよ。

演技と演出と編集の切れ味がいいから

映像世界にぐいぐい引き込んでくれる。

音楽の使い方がまた個性的でオツなムードを作る。

そしてなにより脚本がいい。台詞が抜群にうまいの。

緊張感の中に小気味いいユーモアも散りばめて

粋で、スパイスの効いたドラマにしてた。

だから、なんだかクロサワ映画

時代活劇を髣髴とさせる。

トム・クルーズがクロサワ監督に傾倒してるのは

よく知られてる話だけど、やっぱりそのせいもあるのかな。

トム・クルーズの役作りが三船敏郎の椿三十郎そっくりだったんだ。

野性的な無精ヒゲ、豪胆で傍若無人な振る舞い。

頭脳明晰で普段はゆったり構えているけど、

ひとたび戦闘モードに入ると、とたんに素早い身のこなし。

敵の急所をはずさない冷徹さと、猛獣を思わせる凶暴さ。

そして一番の見所のガン・アクション、

これが、まるで殺陣に見えるんだから面白い。

コラテラルというのは、「巻き添え」という意味だそうだけど

それじゃ映画のサブタイトルはこうでしょう。

巻添トム十郎!




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