タイムスリップ顔

上野樹里

ヒットメーカー・本広克行監督の最新作

「サマータイムマシン・ブルース」を観て来たよ。

今年観たSF映画(笑)の中で、一番面白かった。

田舎の大学のSF研が巻き起こすドタバタ青春コメディだけどね。

いちおう、タイムスリップやタイムパラドックスがテーマだし、

安っぽいけどCG使った特殊効果でタイムマシンを演出してるし

SF映画に分類してもいいんじゃない?

少なくとも、陰気くさい「エピソード3」よりずっと楽しい。

だけど、かつてこれほど脳天気で

ユルユルしたSFがあっただろうか。

なにしろ25年ほど未来から、タイムマシンに乗って、

同じ大学のSF研所属の学生がやってくるんだけど

その「未来人」が現代人とまった区別がつかない。

いや、かえってダサくて冴えない男の子がやって来るのだ。

つまり、人類は進歩する、という

なんとなく誰もが信じている「未来」の常識を

見事にくつがえしちゃっているのだ。

この発想にはやられた!一本取られたってかんじ。

まあね、25年くらいで日本人が進歩するとは思えないよなあ、

と、今から20年前に同じように脳天気で

ユルユルした大学生だったワタシは深く納得した。

そして、すごく安心した。かつてSF映画を観て

これほど安心できたことはなかったかもしれないよ。

だって、25年先になっても日本の学生は

脳天気でユルユルしていられるってことだもん。

平和ボケし続けられる環境があるってことじゃない。

徴兵制が復活したり、日本の経済が破綻してる

わけじゃなさそうなのが、なによりホッとするなあ。

あくまでSFだけど・・・。




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