オタク顔
塚地武雅
(ドランクドラゴン)
はじめて映画の主役に抜擢されたそうな。
森田芳光監督の「間宮兄弟」(江國香織原作)で、
お兄さんの佐々木蔵之介サンとオタク系兄弟を演じるとか。
素晴らしい。期待しちゃおう。
本人がホントにオタクかどうかは別として
ことオタクっぽい演技にかけては、
この人の右に出る役者は
なかなか思いつかないもんね。
そりゃ、世の中、オタク系のタレントはあふれているよ。
たとえば同じお笑いのアンガールズの二人なんかは
いかにもオタク系のキモさが満載だけど
演技じゃないだろう。
あれは体質。
塚地クンの場合、なにが上手いかっていうと、
オタクの方々のロジックというか、
哲学というか、思考方法を
きっちり把握して、そこから出てくる
行動様式を構築できるということだ。
おお、なんかムヅカシイこと言ってるな。
つまり、たんなる服装や仕草だけの
うわべのモノマネではなくて、
ノーミソの内側からマネしてみせてるってことかな。
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とかくオタクの方々は独特の文化やその趣味・趣向
ファッションや持ち物で注目されているけれど、
ワタシが観察するに、もっとも特徴的なのは
対人関係、つまりコミュニケーションのありようだと思う。
人と話すとき、相手のことを 「アナタ」とは言わず、
「オタク」と呼んだことからもわかるように、世間に登場したときから、
一般人や常識から、一番奇妙に見えたのが
彼らの独特なコミュニケーションだった。
自分と他人・外界との距離感が、普通の人に比べて
ある点では恐ろしく遠かったり、逆に同類や仲間とでは
暑苦しいくらい濃密で近かったりする。
塚地クンはここらあたりが、めちゃめちゃ上手い。
ドランクドラゴンのコントで、相方の鈴木クンを相手に、
実にリアルなオタクのコミュニケーションを演じて見せてくれる。
だいたい初対面という設定が多いのだけれど、
必要以上に警戒心をむき出しにして敵対してみせたかと思うと、
急になれなれしくなったり、甘えてみたりして
常識人(を演じる)鈴木クンを翻弄するのだ。
オタクが一般人と接したときに起こる
さまざまなコミュニケーションのトラブルを笑いにしている。
これがたまらなく可笑しいんだよねえ。何度笑い転げたことか。
だけど、決して馬鹿にしているわけではない。
塚地クンの演技からはいつもオタクに対する深い理解と愛着を感じる。
森田監督もそこに惚れての主役抜擢だったんじゃないかな。
そうか、わかったぞ。
塚地クンはオタクというよりも、
オタクの存在自体が大好きな
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オタクおたく!
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