おやま顔
中村福助さん
初の主演映画「娘道成寺〜蛇炎の恋」
(高山由紀子監督・岡本みね子プロデューサー)が封切られ(8/28)、
東京・東銀座の東劇で初日舞台挨拶があった。
この映画の公式Webサイト(http://www.jaen.jp)の製作をたずさわったので
ワタシもその様子を覗きに行ってきた。
前日の夜から熱心なファンが、劇場の前に並んでいたそうで
会場に着いたときにはすでに場内は満員。
押すな押すなの立ち見客の肩越しに、どうにかやっと前が見えた。
福助さんが舞台に現れると、場内のあちこちから「成駒屋!」の掛け声。
ここは映画館だよなあ。まるで歌舞伎座みたいだ。
実際にその歌舞伎座は目と鼻の先。
歌舞伎座のあたりからはこの映画の真っ赤な看板が、ひときわ目をひく。
「この場所は、昔歌舞伎の小屋があったところでして、
そこで映画の上映ができるのは幸せでございます」と福助さん。
もうすぐ歌舞伎座でも福助さんの娘道成寺がかかるらしいので
道を挟んでスクリーンと舞台の競演という珍しい状況になるわけだ。
★
映画のストーリーは女形役者(福助さん)に恋をした主人公(牧瀬さん)が
女なのに女形を修行して、別の女形(風間さん)に近寄ったり、
女形の弟子(須賀くん)に嫉妬されたりしながら、
その恋を成就させようとする、世にも不思議な物語。
そしてこれはある意味の「戦い」がテーマになっている。
つまり、
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女性と女形はどっちが女か。
舞台挨拶のつづき。主演の牧瀬里穂さんが、マイクをにぎって、
ステージの横に並んだ共演の風間トオルさんと須賀貴匡くん
そして福助さんを見渡して、
「みなさん女形になるんですけど、
ワタシが一番イケてないかも」だって。
女優VS女形
ジェンダーを考える人、フェミニストの人、広く演技を学ぶ人。
歌舞伎ファンだけが見るのはちょっと惜しい映画。
イラスト・文章の無断転載を禁止します/著作・松村宏