曲者顔
旭鷲山
夏場所絶好調で、十一日目で10勝1敗の好成績。
二ケタ勝利で久しぶりの三賞が見えてきたね。
技のデパート・モンゴル支店と呼ばれて久しいいけれど
果たして今場所、技能賞の候補にあがるんだろうか。
★
十日目には豪風を正面からの電車道で押し出した。
本人が「一生で一番いい相撲」と自画自賛したほどで
まさに正攻法のお手本のような相撲だった。
だけど旭鷲山の場合、この正攻法が
奇襲になってしまう。
誰もまともに攻めてこないと思ってるのが旭鷲山なのだ。
今場所も琴ノ若戦での逆手まわしや、
朝赤龍戦での河津掛けなど、
他の力士にはマネのできないような
奇手・珍技を使って観客を楽しませてくれる。
それだけではない。立会いまでの前哨戦で
実に凝った心理戦をしかけて相手を幻惑。
北勝力戦では土俵の上で塩に分かれる前のにらみ合いを展開し
すっかり相手を術中にはめて10勝目を奪った。
確かに見ていて面白いんだけど、待ったの連発で
立会い4度のやり直しというのはあんまりだ。
三賞選考委員会は旭鷲山に技能賞を与えると、
そういったかけ引きまで技能的だとして認めて
称えてしまうことになっちゃうから、悩むところだろうなあ。
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・・・苦悩賞だ。
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