自粛顔

小林幸子

恒例のド派手豪華衣装での紅白出演を断念したそうな。

新潟県中越地震の被災者への配慮だとか。

そういえば、11月30日のレコーディング会見で

「満足に年を越せない人もいるのに、

派手な衣装を着て浮かれていていいのか…

本当にどうしていいのかわからない」

と涙ながらに苦悩している様子がお茶の間に流されていた。

逆にこういうときこそ豪華衣装で楽しませて、と地元を見舞った際も

被災者から励まされたらしいけどねえ。

この時勢に派手な衣装を着るのはよせ、といういやがらせの電話などに

かなり傷ついちゃったようだ。気の毒に。

でも、自粛という発想がそもそもおかしいと思うんだけどな。

だいたい、あれは衣装なんだろうか?

ビカビカの照明装置や動力を使った豪快な演出は

もはや舞台美術ではないの?

歌手が特別にデザインされた衣装を着ているというより、

舞台美術のパーツとして歌手が存在しているというイメージじゃない?

そう考えたら、舞台美術で被災者を励ますという

演出も十分可能なんではないかなあ。

絢爛豪華でバブリーに浮かれているというイメージではなく、

恐ろしい自然災害を乗り越え、厳しい冬に立ち向かう人々の

勇気を称え、敬意をもって励ますような、斬新かつ荘厳な舞台演出に

NHKの演出・舞台美術陣の総力を挙げて

積極的に取り組んでみたらよかったのに。

そしたら、新潟の被災者だけでなくてさ、

紅白歌合戦の元チーフ・プロデューサーの逮捕や海老沢会長への批判などで、

被災しているNHKへの

いい救援活動になったのにねえ。




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