大株主顔

古田敦也

選手会

村上ファンドが阪神電鉄に対して

タイガースの球団株の上場を提案している。

そのことについて「上場があってもいい」

発言したそうな(10/14)。

とりあえず日本プロ野球選手会長としてではなく、

あくまで個人的な意見だと断っていた。

非常手段として、上場はあってもいい、ということだとか。

上場できるシステムがあれば、たとえば昨年、

近鉄がチームを手放した時も、オーナー企業が変わることで、

合併しなくてもよくなった可能性もある、という意見らしい。

さすが、理論家だ。とかく感情論にはしりがちな

この問題を冷静に捉えているのね。

ワタシは株のことも、プロ野球ファンのことも

てんで門外漢なので、よくわからないんだけど、

たとえば阪神ファンがタイガースの株を自由に

買うようにしたらいいという村上サンの意見には

賛成しないんだけどなあ。

ファンのあいだで、ヒエラルキーができそうだもん。

いっぱいタイガースの株を持ってる金持ちファンと

株を買いたくても買えない貧乏ファンの間で、

身分差別が生まれるんじゃないかな。

大株主さまは、優待されるだろうし

それとは逆に、株を持ってないファンは、

チームに対して貢献していないような気分が

なんとなく生まれて劣等感を感じたりしないかね。

竹中平蔵大臣は阪神ファンだそうな。

だけど、阪神ファンというくくりの中では、

大臣だろうが、工事現場のオッちゃんだろうが

女子高校生だろうが、赤星の走塁について

職業や肩書きや立場を超えて、熱く語り合える。

「ヘイちゃん、わかってるやん〜♪」なんて

初めて会ったオッちゃんが、気軽に大臣の肩を

抱いて、「まあ、一杯」なんてことが

居酒屋でありそうじゃない。

垣根を越えてつきあえる

それが、野球ファンの楽しいところじゃない?

株なんか出てくると、それが壊れてしまいそうな気がする。

「ところで、アンタ、何株もってんねん」

「いや、株に興味ないもんで」

「あかんやん、ホンマの虎ファンなら、株持たな」

「すんませんなあ(ムカッ)」

ところで、来年、古田サンは

プレイング・マネージャーだそうな。

選手起用法について大株主になった選手から

優待を強要されたりして。

「オレ、四番ね」なんて。

古田監督は口出しされないために

必然的にチーム一番の大株主

にならないといけないね。




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