アメリカン・ジョーク顔
ドクター中松
人を笑わせる研究で、科学に対する
関心を高めた功績に贈られる
イグ・ノーベル賞の栄養学賞を受賞したそうな(10/6)。
35年間にわたり、自分が食べた
すべての食事を撮影し、
食べ物が頭の働きや体調、
寿命に与える影響を分析した
っていう行為が「人を笑わせる研究」として認められたとか。
どうやら中松センセの笑いは、日本人ばなれした
国際的センスなんだろう。
アメリカン・ジョークってやつなんだろうか。
・・・ワタシは笑えないなあ。
ワタシの感覚が外人ばなれしてるせいかなあ。
★
35年間、毎日撮影ってのには感心はするけど、
たとえば由緒正しい禅寺とかなら、
坊さんの毎食の献立が平気で何百年も前から
記録されて残ってそうだし。
だいたい科学万能・効率優先主義の現代では
同じことを根気よく長く続ける行為自体が、
バカバカしくみえて笑えるのかもしれないけど
食事はもちろんのこと、日常生活のひとつひとつを
聖なる行為と捕らえて大切にする発想は、
むしろ日本人の伝統で得意分野だ。
なもんで、もしかしたら中松センセと同じことを、
もっと長くやってる人がいても、さして不思議でないかも、と
つい思ってしまうのだった。
★
ハーバード大での中松センセの授賞スピーチは、
「話は短く、寿命は長く」だって。
・・・会場でウケたんだろうか。
それこそ日本じゃ、結婚式の来賓スピーチで
よく聞く前置きなんだけど。
イラスト・文章の無断転載を禁止します/著作・松村宏