異種格闘技顔

アントニオ猪木

 北朝鮮で異種格闘技大会を開催するそうな。

訪問中の韓国で、メディアとの懇談会の席上ぶちあげたとか。

「韓国民と北朝鮮の平和統一を祈る

格闘技大会を来年中に開催する計画だ」

おお〜、面白そうだ。

資本主義世界で発達した、ショー・スポーツとしての格闘技と

独裁を支える先軍思想の中で磨かれた、軍事用武術

どっちが強いか、イデオロギーの異種格闘技戦だあ!

「お互いをあまり知らないときは

公分母であるスポーツを通じて

共感を作り出すことができる」

さすがスポーツ平和党初代党首。

すばらしいことをおっしゃる。

つまり、こういうことがやりたいのかな。

お互いの存在を許せない

血気盛んな男子が川原で決闘、

殴り合いの末に、精根尽き果て

両者は草むらに倒れこむ。

二人はすがしく大空を見上げ、

「やるじゃねえか、オマエ」

「・・・オマエこそ」

殴り合いがスポーツかどうかは、

ルールのあるなしで決まる。

拉致やスパイ、破壊工作、テロみたいに

ルール無用の敵対行為がやがて戦争に発展するのだとしたら

ちゃんとルールのある敵対行為

の方が安全で、前向きかもしれないね。




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