異種格闘技顔
アントニオ猪木
北朝鮮で異種格闘技大会を開催するそうな。
訪問中の韓国で、メディアとの懇談会の席上ぶちあげたとか。
「韓国民と北朝鮮の平和統一を祈る
格闘技大会を来年中に開催する計画だ」
おお〜、面白そうだ。
資本主義世界で発達した、ショー・スポーツとしての格闘技と
独裁を支える先軍思想の中で磨かれた、軍事用武術
どっちが強いか、イデオロギーの異種格闘技戦だあ!
「お互いをあまり知らないときは
公分母であるスポーツを通じて
共感を作り出すことができる」
さすがスポーツ平和党初代党首。
すばらしいことをおっしゃる。
つまり、こういうことがやりたいのかな。
★
お互いの存在を許せない
血気盛んな男子が川原で決闘、
殴り合いの末に、精根尽き果て
両者は草むらに倒れこむ。
二人はすがしく大空を見上げ、
「やるじゃねえか、オマエ」
「・・・オマエこそ」
★
殴り合いがスポーツかどうかは、
ルールのあるなしで決まる。
拉致やスパイ、破壊工作、テロみたいに
ルール無用の敵対行為がやがて戦争に発展するのだとしたら
ちゃんとルールのある敵対行為
の方が安全で、前向きかもしれないね。
イラスト・文章の無断転載を禁止します/著作・松村宏