七・三分け顔
秋山直紀
日米平和・文化交流協会常勤理事
参院外交防衛委員会に参考人として出席して
質疑に答えたそうな(1/8)
「巨大利権を操る防衛フィクサー」で
「久間や額賀を手玉に取る」大物と
週刊誌なんかにおどろおどろしく
書き立てられていたので
いったいどんなコワモテな
ジジイが出てくるかと思ったら
テレビ画面に映っていたのは
散髪屋から出てきたばっかりのような
七・三分けの小太り中年ではないか。
う〜ん。ちょっとガッカリ。
でも、まあそんなもんかもしれない。
ワタシが映画ゴッド・ファーザーの見過ぎかも。
★
昔、司馬遼太郎サンが書いてたもんな。
東条英機を調べていて
あらゆる資料を当ったけれど
どこをどうみても、地方の村長さん程度の
小さな人物でしかない、
あれだけ大それたことを成した人物として
納得のいく確証をどうしても得ることができなかったんだとか。
★
つまり、人間を決めるのは本人の
資質や才覚だけじゃないってことかな。
大きな渦があって、なにかの拍子で中心付近に
はまって巻き込まれてしまうと、いつのまにやら
本来その人が持っていないはずの
大きな力を出してしまっている。
防衛利権という巨大な渦があって
金儲けをしたい武器商人と
権力欲におぼれる政治家と
無能で怠慢な役人が、がっちりはまって
グルグル回っている。
それを潤滑に回転させる役割が
たまたまこの人だったんだろう。
★
ただし、社会に対して
良い役割と悪い役割がある。
この人の場合、
それが七・三?
いや三・七?
イラスト・文章の無断転載を禁止します/著作・松村宏